戦国時代に全国へ散らばり
江戸時代に流派が派生
忍者の名門として、特に有名なのが甲賀忍者や伊賀忍者ですが、忍者は全国各地に存在していました。中国地方の戦国大名・毛利元就に仕えた「座頭衆」、北陸地方を支配した戦国大名・上杉謙信に仕えた「伏齅（ふしかぎ）」、徳川幕府に使えた「御庭番（おにわばん）」。そして、近年注目度が急上昇しているのが、ここ吾妻の「吾妻真田忍者」です。
吾妻真田忍者
真田幸村が率いた忍者集団・真田十勇士のモデルとされているのが、吾妻真田忍者です。戦国時代の終焉と共に姿を消したことから、戦闘に特化した忍者集団だったと考えられています。「忍び上手 古今無双」と評された忍者・割田下総や、地侍集団「吾妻七騎」が有名で、この地独自の進化を遂げました。
伊賀忍者
伊賀忍者の有名忍者といえば、徳川家康に仕えた服部半蔵です。徳川家康生涯最大の危機「伊賀越え」にて、服部半蔵は彼の逃走を助けたとされます。以降、伊賀忍者は江戸城西門のそばに屋敷を与えられるなど、江戸幕府に重用されました。
甲賀忍者
甲賀忍者といえば、徳川家康の立身出世に貢献した甲賀忍者の鵜飼孫六（うかいまごろく）が有名です。物語では、伊賀と甲賀の忍者はライバル関係にあったとされていますが、実際は婚姻が結ばれるなど、親密な関係性にあったとされています。
風魔忍者・武田忍者
伊賀忍者・甲賀忍者以外にも、多くの忍者が活躍しました。北条氏に仕え、戦国時代を代表する忍者・風魔小太郎を擁する風魔忍者や、稀代の戦術家・武田信玄に仕えた武田忍者などが有名です。特に武田忍者は、吾妻真田忍者につながる系譜でもあります。